「音楽に限らず、何かを表現する、発信するというとき、いつも好意的なフィードバックが返ってくるとは限りません。けれども、そこで自分の言っていることが理解されないといってイライラしてしまったり、相手に対して攻撃的になってしまったりしないよう、私は心掛けています。え とうとし や 私の恩師である江藤俊哉先生は、演奏が特定の人にしか理解されない場合、まずは自分自身の中に問題があるのではないかということを考えてみるべきだ、とおっしゃっていました。音楽ですから人によって好き嫌いがあるのは当然のこととして、自分の意図したものが相手に伝わっていないとすれば、なぜこの人はわかってくれないのだろうと思うよりは、それはもしかすると自分の伝え方にまだ不十分な点があるのではということを考えるようにしています。と言っても、自分では「十分に表現した」と思っているわけですから、ただ考 えていても始まりません。(中略)自分にはこう聞こえているけれども、ピ アニストには、そしてお客さまにはどう聞こえているだろうかということを考え るのです。それぞれの立場で、聞き方、聞こえ方が違うということを知っていれ ば、自分の表現が伝わらないときにいら立つことも少なくなるのではないでしょうか。」(川畠成道 『耳を澄ませば世界は広がる』の一部引用)

この文章読んだとき、「なるほど！」と思った。

エッセイってやはり勉強になるや。

以上、のっちでしたー！